Illustratorでイラストを描く!その2 -サッと描くADAM編-

マイコさんによる解りやすいIllustratorでのイラストのキレイな描き方に続き、今回は私のサッと描く方法をIllustratorビギナーさんにも解りやすいようにご紹介致します。

明けても暮れてもIllusutrator®、ADAMです。


前回のマイコさんのイラストの描き方チュートリアル
「Illustratorでイラストを描く!その1 -キレイに描くマイコさん編-」に続き、
今回はイラストをサッと描くチュートリアルを、Illustratorビギナーさんにも解りやすいようにご紹介致します。


【1】とりあえず下絵を用意する。
まずは紙に適当にイラストの下絵を何個か(独りブレインストーミング気分で)描き、
気に入ったヤツをスキャンしてイラレに配置します。
スキャンがなければデジカメで撮ってもいいと思います。
イラレに配置する下絵の書類形式やカラーモードは、どうせあとで捨てるのでイラレに配置できれば何でもいいです。

30秒弱で適当に描いたわりには上出来。ちなみに魚系イベント用のキャラっていう設定。
「魚系イベント」ってなかなか響きがいいと思います。


【2】下絵を元に、トレースしながらベースイラストを描く。
下絵を元にトレースしながら直接完成線を描き上げていきます。
イラストをトレースした後に丁寧に線の強弱をつけるという、前回のマイコさんの方法ような感じが本来かも知れませんが、線幅を考える余裕がない時やサッと終わらせたい時には、
「ブラシ」を使って、トレースしながら線幅に遊びをつけていきます。
単一の線幅でもいいのですが、それだとぬくもりがあまりないので今回はカンタンに線に強弱をつけます。

・ブラシをつくる。

ブラシパネルの右上の所をクリックすると出るメニューから「新規ブラシ」を選び、カリグラフィブラシを選択して「OK」。カリグラフィブラシオプションの設定数値は以下のような感じにしてみました。




・作ったブラシを使ってトレースする。
さっきのブラシを選択して、下絵をトレースします。
トレースと言えば、たいてい「ペンツール」を使ってベジェ曲線を描いていくみたいなイメージがありますが、ベジェを描くのが難しければ無理に「ペンツール」を使うこともないと思います。そういうときは、フリーハンド線をベジェに変換してくれる「ブラシツール」を使って描きましょう。

とはいえ、まずはペンツールでのトレースの説明から。
実際に作業してる動画を撮ってみました。
字幕で捕捉説明してありますので、字幕をオンにしてご覧ください。


字幕の捕捉説明でも書きましたが、ベジェ曲線を描くときのハンドルは、曲線に対して1/3くらいの長さにするとキレイな曲線が描けると言われています。
始点のハンドルを伸ばす時に、次に置くアンカーポイントの“終点のハンドル”と、そこから先にのびる曲線の“始点のハンドル”の長さと向きを考えながらすると、いいと思います。



では「ブラシツール」でのトレースの方法。コチラも動画を撮ってみました。
先程と同じく字幕で捕捉説明してありますので、字幕をオンにしてご覧ください。


ブラシツールでキレイになぞる事が出来ればペンツールよりも早いような気がします。
でも一発で描ける事もそうそうないので、そんなときはスムーズツールを使って修正していきましょう。
さっくりここまでトレースしました。体の部分はずいぶん下絵と変えてしまいました。
実際に使うときの事とバランスを考えて…というよりも適当です。
そして、ココまで出来たら下絵を消してしまいましょう。
コレをどうするかというと、この状態のモノも「イラストのベース」として取っておいて、ここからバリエーションを増やしていくんです。短時間で何種類ものイラストを描かないといけない時は、この方法をとると手早く出来ると思います。


【3】ベースイラストを元に、バリエーションを増やす。
ではこのベースイラストを元に、細かいところを書き加えていきます。
ここではまず下絵にあった魚の帽子を完成させ、他の帽子を描きすすめます。

先程の下絵でいうと、魚の“ツノ”みたいなところやクチのぷっくりしたところなどの、既存の線を消して描き加えないといけなさそうな所なのですが、いちいち消したりするのも面倒なので、そういうところは白の塗りを足して擬似的に消してしまいましょう。

はい、とりあえず魚の帽子完成。これはこれでどこかにおいておきましょう。他の帽子を描くために、取っておいたベースイラストをコピーしてきて描きすすめます。

「線を消さないと成立しない」などと気にせずさっくり描いていって…

先程と同じように“塗り”を白にするだけでOK。

さくさく描き上げていきましょう。はい、おばけ帽子の完成です。

御神輿帽子も適当にささっと… はい完成。

結局4つできました。



次はカラダの他のバージョンを作っていきます。まずはベースイラストを持ってきて…

手足を消し去ります。(ベースイラストといいながらお魚かぶってるのはご愛敬。)

既存の線を気にせず適当に描き足して…

塗りを白にして完成。

カラダもいろいろできました。

ついでに顔もいろいろ作って…

全部を組み合わせて合体!一気に表情豊かな4つのバリエーションのイラストができました。適当に作って組み合わせただけですが、それを感じさせない所がミソです。
もし後で追加や変更があったときに対処できるように、この状態の物を保管しておきましょう。


【4】色を塗る。
もうさっさと色を塗って完成させてしまいましょう。
色を塗るのもカンタンに「ライブペイント」で済ませることにします。
まだ“線”の要素がブラシのままなので、アピアランスを分割してブラシの絶妙な線幅を確定させましょう。
全体を選択して…

「アピアランスを分割」を実行。「アピアランスを分割」は、メニューバーの<オブジェクト>の中のここにあります。

分割できました。これで今まで“線”だったブラシが、そういう形のオブジェクトになりました。
ここから「ライブペイントツール」を使って、どんどん塗っていきましょう。

この作業は実際に観た方が解りやすいと思うで、作業キャプチャ動画を撮ってみました。
字幕で捕捉説明してありますので、字幕をオンにしてご覧ください。


ライブペイントカーソルの上にある3つ四角はスウォッチパレットのミニ版だったんですね。色を変える度にスウォッチパレットまでカーソルを動かすのがめんどうな時に、助かりますね。色を塗る行為に専念できそうです。矢印キーの左右で選択しているスウォッチを変えれるのですが、CS5では上下キーは反応してくれませんね。CS6はどうなんでしょうか。

そして塗るのにドラッグが使えるんですね。今までひとつずつクリックされていたかた、申し訳ございません。ドラッグでぐりぐり出来るとなると、アピアランス分割による「オブジェクト(ライブペイント境界)の大量発生」もほとんど気になりません。
このようにして全部塗っていきましょう。

ささっと塗ったらこんな感じになりました。


【5】仕上げる。
このままだとそっけないので、手作りステッカー風に加工します。
難しそうに聞こえますが、アピアランスを使うを簡単にできます。これも作業キャプチャ動画を撮ってみました。

字幕で捕捉説明してありますので、字幕をオンにしてご覧ください。


意外とカンタンに加工できたかと思います。
って事で、これで完成ですーー!


これが、完成したものを解像度高めに書き出したヤツです。クリックして拡大表示が出来るので是非見てみてください。
カスタムブラシを使って線幅に遊びをつけた仕上がりは、お化けの帽子の手の部分を見ると解りやすいです。



DTP業務の中では、たびたびこのようなワンポイントのイラストを描くことがあり、時間が無い中でバリエーションと一定のクオリティが求められる事が良くあります。そのようなときに、私は今回のような方法でしています。
長いチュートリアルをお付き合いいただき、ありがとうございました。

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